個人・小規模事業者向けのPDF帳票を手元で保存するためのフリーソフトです。Webアプリですが、Windowsスタンドアローンで動作させることも可能です。macOSでもローカル動作可能。
誰におすすめ?
- PDFの整理・保管に困っている人。
 - クラウドサービスにデータを保管したくない人。クラウドサービスを信用してない人。
 - 帳票保管に手頃をソフトを探している人。
 
特徴
- PDFや画像ファイルをブラウザから保存できる。
 - PDFの中身を解析し、金額・日付・相手先などを自動で設定できる(要:PDF内テキストデータ)。
 - スマホでアクセスし、カメラで領収書の写真を撮ってそのままアップロードできる。
 - 売掛・買掛の管理も可能。
 - ファイルは「pub/YYYY/YYYY-MMDD_XXXXX_請求書_相手先会社名.(SHA256).pdf」に保存されるので、万が一システムが使えなくなってもファイルを直接検索可能。
 - 書類の種類は設定ファイルで変更可能。
 - Windows, MacOS, Linuxサーバ等好きな環境で動作可能。
 - バックアップはファイル丸コピーでOK。
 
ダウンロード
GitHub公式リポジトリからダウンロードしてください。
| ファイル | 内容 | 
|---|---|
| pdf-logger-X.XX.tar.bz2 | Linux, MacOS等。Windows以外の環境向け。 | 
| pdf-logger-X.XX.win-x64.zip | Windows環境向け。 | 
Gitの使い方が分かる場合は clone したほうが便利です。
git clone --recursive https://github.com/nabe-abk/pdf-logger
インストールと実行方法
Windowsの場合
- zipファイルを解凍し、そのフォルダ内のpdf-logger.exeを実行してください。
	- エクスプローラーでZIPファイルを直接開いた場合は、ZIPの中の全てのファイルを必ずどこかにコピーして、そこで実行してください。
 
 
- 自動的にブラウザが起動します。ファイヤーウォールの警告が出る場合がありますが、ブラウザからのアクセスに必要なので許可してください。
 
- ソフトを終了するときは、コンソール(通常「背景黒」に「白文字」が表示されている画面)を閉じてください。
 
- エクスプローラーでZIPファイルを直接開いた場合は、ZIPの中の全てのファイルを必ずどこかにコピーして、そこで実行してください。
 
同梱の pdf-logger_service.exe を使用すると、サービスとして登録し、Windows起動時に自動起動させることも可能です。
Linux, macOSの場合
- Perl 5.14以降をインストールします(大抵は既に入っています)。
 
- ダウンロードしたtarファイルを展開します: 
tar xvf pdf-logger-X.XX.tar.bz2
	- Linuxでうまく解凍できないときはbzip2をインストールしください: 
sudo apt install bzip2 
 
- 展開したディレクトリに移動します: 
cd pdf-logger 
- pdf-logger.httpd.pl を実行します: 
./pdf-logger.httpd.pl
	perl pdf-logger.httpd.plとする場合は、事前に pdf-logger.conf.cgi.sample から pdf-logger.sample.cgi を生成してください。 
 
- ブラウザで「http://localhost:8888/」にアクセスします(※httpsと入力しないこと)。
 
Webサーバにインストールする場合
- CGIを動かせるレンタルサーバを借りるか、Apache等のWebサーバを用意します。
 
- 任意のディレクトリのファイルを展開し、そのディレクトリに移動します。
 
- ディレクトリ/ファイルパーミッションを設定します。
	- __cache/, data/, pub/ は 0777 です: 
chmod 0777 __cache data pub 
	- pdf-logger.cgi は 0755 です: 
chmod +x pdf-logger.cgi 
 
- pdf-logger.conf.cgi.sample を元に pdf-logger.conf.cgi を生成(コピー)します。
 
- この状態で一度ブラウザからアクセスします。
 
- 問題なさそうならば、ブラウザを閉じ .htaccess.sample を .htaccess にコピーします。その後、再度ブラウザでアクセスしてください。
	- サーバの設定によりマチマチなのですが、もし問題が発生したら .htaccess を削除してください。
 
 
Webサーバ運用の補足
- SuEXECの場合、0777 のパーミッション設定は不要です。
 
- FastCGIにも対応しています。必要ならば、
pdf-logger.fcgiを使用してください。 
- PostgreSQLやMySQLのデータベースエンジンにも対応しています。必要なモジュールをインストールした上で、
pdf-logger.conf.cgiを適時編集してください。
	- PostgreSQL on Linux/Debian系: 
sudo apt install libdbd-pg-perl 
	- MySQL(MariaDB) on Linux/Debian系: 
sudo apt install libdbd-mysql-perl 
 
- Nginxでも使用できます。
 
tar xvf pdf-logger-X.XX.tar.bz2- Linuxでうまく解凍できないときはbzip2をインストールしください: 
sudo apt install bzip2 
cd pdf-logger./pdf-logger.httpd.plperl pdf-logger.httpd.plとする場合は、事前に pdf-logger.conf.cgi.sample から pdf-logger.sample.cgi を生成してください。
- __cache/, data/, pub/ は 0777 です: 
chmod 0777 __cache data pub - pdf-logger.cgi は 0755 です: 
chmod +x pdf-logger.cgi 
- サーバの設定によりマチマチなのですが、もし問題が発生したら .htaccess を削除してください。
 
- SuEXECの場合、0777 のパーミッション設定は不要です。
 - FastCGIにも対応しています。必要ならば、
pdf-logger.fcgiを使用してください。 - PostgreSQLやMySQLのデータベースエンジンにも対応しています。必要なモジュールをインストールした上で、
pdf-logger.conf.cgiを適時編集してください。- PostgreSQL on Linux/Debian系: 
sudo apt install libdbd-pg-perl - MySQL(MariaDB) on Linux/Debian系: 
sudo apt install libdbd-mysql-perl 
 - PostgreSQL on Linux/Debian系: 
 - Nginxでも使用できます。
 
これらについては、同様のベースシステムを使用している「adiaryのマニュアル」中の「自前サーバへのインストール」以下各項目を参考にしてください。
設定ファイル pdf-logger.conf.cgi
必要なところは概ねコメントに書かれていますが、いくつか解説します。
システムタイトル
<$v.systitle = '帳票PDFロガー'>
開始年
<$v.start_year = 2025>
管理を開始する「年」を西暦で指定してください。
アップロード可能なファイルの拡張子
<$v.allow_file_ext = flagq(jpg, jpeg, png, pdf, txt)>
書式の種類
<$v.dformats = begin_hash_order> 請求書 発注書 見積書 領収書 納品書 明細書 その他 <$end> <$v.dformat_invoice = '請求書'> 税込総額表示が存在するはずの書類 <$v.dformat_intax_list = arrayq(請求書 領収書)>
増やしても減らしても構いませんが、請求書は変更しないでください。現在のところ「請求書」のみが入出金管理の対処となりますので注意してください。v.dformat_invoiceに複数の値を指定することはできません。
困ったときは
ログインパスワードが分からない
usr テーブルを削除することで(他のデータを維持したまま)全アカウントを消去し、再びアカウント登録を開始することができます。
標準運用ならばdata/db/usrディレクトリを削除してください。
EXEファイル実行時に「不明な発行元」と言われる
(無償ソフトなので)基本的にどうにもできません。たくさん使われるようになると消えるらしいです。
バグ・要望・連絡先
バグ・要望などは「GitHubのIssues」か「Twitterのリプライ」で連絡いただければ幸いです。
質問については「Twitterのリプライ」でしたら返答するかもしれません。
このソフトを気に入った方は、適当に宣伝していただければそれが一番嬉しいです。




